今回は、株式投資で必ず覚えておくべき指標、PERとPBRについて解説していきます。
PERとPBRは株式投資の基本知識です。
計算方法やその考え方、投資にどのように活かすのかを詳しく説明していきます。
PERとPBRは、株価の割安・割高を知るための指標
どんなに将来性・収益性のある企業でも、すでにそれが株価に織り込まれて、株価が上がっている可能性があります。
それを確認するためにPERとPBRを見るのです。
PERとPBRを見ておくことで、高値で買ってしまうのを防ぐことができます。
まずは、それぞれの計算方法を詳しく見ていきましょう。
PER(株価収益率)とは
PER(株価収益率)は、収益の何倍まで株価が上がっているかを示す値で、単位は倍です。
PER(倍)= 株価 / EPS(1株あたり当期純利益)
EPS(1株あたり当期純利益)= 当期純利益 / 発行済株式数
収益の割に株価が上がっている、つまりPERが高くなっていれば割高であると言えるのです。
PERの平均は業種や規模によって異なるので、具体的にいくらが高いとは言えません。PERを見るときには、同業の平均やライバル企業のPERを比較します。
以下のリンクから、規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧を見ることができます。
こちらを見ると、東証一部・二部では10〜30倍くらいが平均のようです。
マザーズとかになると、かなり高い数字になっています。将来性があるので、高いPERでも買われているのです。
PBR(株価純資産倍率)とは
PBR(株価純資産倍率)は、株価の安全性を示した指標です。単位は倍です。
PBR(倍)= 株価 / BPS(1株あたり純資産)
BPS(1株あたり純資産) = 純資産 / 発行済株式数
もし会社が解散したとしても、残ったお金(純資産)は株主に分配されます。
株価に対して純資産が多いということは、解散しても株主のダメージが比較的小さいということになります。
以下のリンクから、規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧を見ることができます。
こちらを見ると、東証一部・二部では1倍前後くらいが平均のようです。
マザーズでは、1〜10、高い業種では100を超えるような業種もあるようです。
PER・PBRは低ければ良いという訳ではない
PERやPBRは、数値が低ければ割安感がありますが、必ずしも低ければ低いほど良いという訳ではありません。
成長性が低く、将来的に株価が高くなる可能性が低いために、割安で放置されている場合もあります。
株主に見放されれば、いくら割安でも株価は伸びません。
PER・PBRが低い銘柄に投資をする場合、将来性・成長性があるのかを見極める必要があります。
会社の製品やサービスの良し悪しを見て、魅力のある企業か判断する必要があります。
また、財務状況や売り上げの推移を確認する必要もあります。
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