株式投資をするなら、長期で保有するのがおすすめです。
私自身、短期売買と長期投資の両方をやった経験があります。
短期の時は損を繰り返したのですが、長期投資に切り替えてからは利益が出るようになりました。
目次
長期投資のメリット
長期投資のメリットをここで解説していきます。
短期の売買は感情に左右されやすい
投資で収益を得るには、感情を抑えてルールに沿って取引をする必要があります。
短期での売買は、ルールよりも感情に左右されやすいというデメリットがあります。
少し下がったら怖くなって売ってしまう。それの繰り返しで損が積み重なっていきます。
一度保有したら長期間売らないと決めておけば、感情に左右されずに投資を行うことができます。
株価上昇の根拠が明確
長期投資は、企業の成長を見込んで投資するということです。
売り上げの推移や収益性、財務内容、商品やサービス、経営者の人間性などを研究すれば、ある程度の成長性は見極めることができます。
株価の短期的な上下は、企業の成長性とは関係のない要因で動きます。
仕立て筋の思惑や経済指標など、一般の投資家では判断がしづらい理由で動くのです。
短期売買は、意図的に株価を動かせるような投資ファンドや機関投資家などの大口投資家が有利になる仕組みになっています。
株価のクセを見極めるスキルが必要で、何度も損をして経験を積まないと身につかない技術です。
手数料や税金が安く抑えられる
投資で勝つためには、いかに手数料や税金を抑えるかが重要になります。
株を購入する時に手数料はかかりますが、それ以降は売るまで手数料がかかりません。
売買益が確定するまで税金もかかりません。
逆に売買を繰り返すと、手数料や多くかかりますし、税金の支払いも確定してしまいます。
複利効果が得られる
株価というのは、直線的な動きをしません。
このチャートを見ると、2017年の末頃に大きく株価が上昇しているのが分かります。
株価が上がれば上がるほど、上げ幅が大きくなっているのです。
例えば、株価が100円の時に1%上昇しても1円だけですが、1000円の時に1%上昇すれば10円の上げ幅になるからです。
また、株価によって上下幅も異なります(呼値)。
1株の値段 | 呼値の単位 | ||
---|---|---|---|
通常の銘柄 | TOPIX100 構成銘柄 |
||
1,000円以下 | 1円 | 0.1円 | |
1,000円超 | 3,000円以下 | 1円 | 0.5円 |
3,000円超 | 5,000円以下 | 5円 | 1円 |
5,000円超 | 10,000円以下 | 10円 | 1円 |
10,000円超 | 30,000円以下 | 10円 | 5円 |
30,000円超 | 50,000円以下 | 50円 | 10円 |
50,000円超 | 100,000円以下 | 100円 | 10円 |
100,000円超 | 300,000円以下 | 100円 | 50円 |
300,000円超 | 500,000円以下 | 500円 | 100円 |
500,000円超 | 1,000,000円以下 | 1,000円 | 100円 |
1,000,000円超 | 3,000,000円以下 | 1,000円 | 500円 |
3,000,000円超 | 5,000,000円以下 | 5,000円 | 1,000円 |
5,000,000円超 | 10,000,000円以下 | 10,000円 | 1,000円 |
10,000,000円超 | 30,000,000円以下 | 10,000円 | 5,000円 |
30,000,000円超 | 50,000,000円以下 | 50,000円 | 10,000円 |
50,000,000円超 | 100,000円 | 10,000円 |
売買を繰り返さなくても複利の効果が得られるので、大きな株価上昇が見込めるのです。
長期保有するべき企業の見極め方
長期保有をするなら、どんな銘柄が良いのでしょうか?
ここでは、高い成長が見込まれる企業の探し方について解説していきます。
商品やサービスに注目する
企業が成長するためには、武器になる商品やサービスを持っている必要があります。
身の回りにある商品やサービス、人気のある・話題になっている商品やサービスから成長企業を見つけるように心がけましょう。
「とても魅力的な商品なのに、まだ知っている人が少ない」
このような商品を作っている企業をチェックしてみましょう。
小型株を狙う
大型株(時価総額の大きな大企業の株)は、機関投資家が投資の対象としているので、割安で放置されている可能性が低いです。
大口の投資家がまだ目をつけていないであろう、小型株に投資をしてみましょう。
小型株は比較的リスクが高いですが、成長性という観点からは魅力的な銘柄です。
ROEの高い企業を狙う
ROEというのは、自己資本でどれだけ利益をあげているのかを見る指標です。
ROEは%で表され、以下のように計算します。
ROE(%) = 当期純利益÷自己資本×100
自己資本というのは、
自己資本 = 純資産 – 新株予約権 – 少数株主持分
10%以上あれば良い方で、20%以上なら効率的に資本を活用していると言えます。
割安の企業を狙う
成長性が高くても、それがみんなにバレていては意味がありません。
今後成長しそうだけど、まだ注目されていない割安銘柄に投資をしましょう。
そのために、PERやPBRが低くなっている企業に投資するのがおすすめです。
短期投資はプロと戦い、長期投資は全体の流れに乗る
短期の売買というのは、大口の投資家、つまりプロの売買を予測して勝負する投資なのです。
長期投資は、プロと勝負するというより、プロも含めた全体的な株価上昇の流れに乗るようなイメージになります。
一般の投資家なら、短期と長期のどちらで利益があげやすいでしょうか?
答えは明白だと思います。
まとめ
これだけ説明すれば、いかに長期投資がメリットだらけだということが分かったはずです。
お金儲け全般に言えるのですが、短期的に稼ごうと思うとあんまり稼げません。
逆に、長期的な視野で稼ごうとした方が、良い結果になったりします。
すぐに稼ぎたいという考えが、感情的な売買を生み、結果として損をするのではないでしょうか。
目先の利益ばかりを考えずに、長期的に物事を考えることが大切だと思います。
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