投資初心者におすすめ!投資信託のメリット・デメリットや選び方の解説

最近、銀行に定期預金をしたところで利息がほとんどつかない状態です。

それなら、積極的に投資に回したいと思いますよね?

ただ、投資にはさまざまなものがあり、投資経験のない方はどの投資を選べばいいか迷うでしょう。

ここでは投資初心者におすすめに投資信託の魅力や、銘柄選びのポイントなどを詳しくご紹介します!

投資信託とは

そもそも投資信託とはどういうものか分かりやすく説明すると、投資家から集めた資金をまとめてプロのファンドマネージャーが株式や債券などに投資、運用する商品のこと。

運用成果によって投資家それぞれに分配される仕組みです。

どのようなものに投資するかについてはプロが運用方針に基づいて決めていきます。

投資信託の運用がうまくいくかどうかはその時のマーケットの状況によって変わってくるため、投資信託を購入した後すぐに運用がうまくいき利益が得られる場合もありますが、逆の場合もあります。

つまり、投資信託は預貯金のように元本保証された商品ではないということです。

投資信託の種類

さて、あまり知られていないことかもしれませんが、実は投資信託には2つの種類がありそれぞれに特徴があります。

インデックスファンド

まず、インデックスファンドについてですが、これは特定の指標に合わせ運用されるものです。

たとえば、日経平均を指標とするものだと、日経平均の動きに合わせて基準価額が変動するようになっています。

多くの投資家はこの日経平均はTOPIXなどを指標にし投資を行っていますが、いわばマーケットの値動きに合わせて運用されているファンドのことです。

アクティブファンド

いっぽうで、アクティブファンドとは日経平均など特定の指標を上回るよう運用を行うファンドのことを言います。

なお、インデックスファンドとは違い、アクティブファンドの方は銘柄選びを慎重にする必要があると言えるでしょう。

ファンドマネージャーによってさまざまな投資方法がありますが、それぞれのファンドマネージャーがマーケットを上回るような成果を目指すファンドです。

また、手数料についても違いがあります。

インデックスファンドの方は指標に合わせて動くようにポートフォリオを組み合わせるため、運用する者としてあまり労力がかからないのが特徴です。

それに、インデックスファンドならファンドを組み合わせる際、運用中いずれにしてもコストがほとんどかからないので、投資する側にとって手数料が少なくて済むのがありがたいです。

いっぽうで、アクティブファンドは運用する者にとって非常に労力がかかるファンドで、常にポートフォリオを考えながら売買のタイミングや判断を下さなければならないのが特徴です。 

そのため、アクティブファンドはその手間の分手数料がかかってきます。 

結果的に、インデックスファンドよりアクティブファンドの方が手数料が高くなるのは当然です。

投資信託の魅力

では、具体的に投資信託の魅力ってどんなものがあるのでしょうか?

少額から始められる

投資初心者にとって最もありがたいのは少額から始められること。

投資を始めるとなると、最初から多額の資金をつぎ込むのはリスクが高すぎますよね?

ですが、投資信託なら少額からでも始められるので安心です。

 一般的に投資ってお金持ちがするもの…と思われていますが、実際はそうではなく少額を分散して投資した方がリスクを軽減できますし、運用を効果的に行えます。

投資信託はいわば、みんなが少額を出し合ってまとまった資金としてファンドマネージャーが運用することで成り立っている金融商品と言えるでしょう。

そのため、ひとりひとりは少ない資金しか投資できなくても、まとめれば大きな資金として運用できるのがメリットです。

実際のところ、投資信託のほとんどは1万円もあれば買うことができますし、1万円投資するだけで投資先が100社なんてファンドもあります。

株式投資の場合だと、その会社が倒産すれば紙切れ同然になりますが、投資信託の場合だとたとえ1社がつぶれてしまっても、ほとんど影響がありません。

種類が豊富

また、投資信託はハイリスクハイリターンのものもあれば、ローリスクローリターンのものまでさまざまで、投資先も株式もあれば債券、不動産、金など色々なものがあります。

さらに、先進国の株式に投資するものもあれば、後進国の国債に投資したりなど、投資先の国もさまざまです。

そんな、さまざまな種類の中から自分にぴったりな商品を選べることも、投資信託の魅力と言ってもいいでしょう。

投資信託のデメリット

リスクがある

ただ、上で書いたようなメリットの多い投資信託にもデメリットが存在します。

それはリスクのある金融商品で元本保証がないということ。

投資した結果、思ったほど利益が得られなかったり、最悪の場合損失を被ることもあります。

しっかりと仕組みやリスクを踏まえた上で始めることが大切です。

コストがかかる

また、投資信託を購入するとさまざまな手数料がかかってきます。

「どんな投資だって手数料がかかるのは当然では?」と思われるかもしれませんが、手数料を簡単に考えていると後になって後悔するはめになります。

諸外国と比べ、日本の投資信託の手数料は高めに設定されています。

ちなみに、世界25か国の中で手数料の高さは2番目だというから驚きです。

つまり、いくら運用成績がよくても、手数料が高いことでその利益が相殺されてしまう場合もあるわけなので、投資信託を始めるに当たり、手数料についても知っておく必要がありそうです。

具体的にどんな手数料がかかるのか見てみましょう。

販売手数料

販売手数料とは投資信託を購入する際にかかる手数料で、販売会社に対して支払われます。

一般的に仕組みが複雑なファンドほど高くなっており、インデックスファンドなどだと安めに設定されています。

注意したいのは同じ商品でも販売会社によって手数料が違っていることで、いわゆる実店舗型の証券会社や銀行などは手数料が高いです。

ネット証券は店舗や人件費がかからない分、手数料が安く設定されています。

なお、販売手数料はファンドの基準価額×口数に対してかかってきますが、ほとんどの場合1~3パーセントの範囲内に設定されており、中には無料のものもあるようです。

信託報酬

次にご紹介する手数料は信託報酬です。

これはファンドを運用するための手数料のことで、そのファンドの純資産総額に対し毎日かかってくるものです。

ほとんどの場合1~2パーセントに設定されているようです。

先にご紹介した販売手数料はファンドを購入した際にかかってきますが、これはファンド全体から引かれ、口数で割り計算されます。

そのため、自動的に差し引かれてしまうので支払っているという感覚がないことがほとんどで、実際には毎日かかっているものなので注意が必要です。

信託財産留保額

最後は信託財産留保額でファンドを売却する際にかかるものです。

これはファンドを売却した日の基準価額に対してかかってくるもので、0.2~0.3パーセントのことが多いです。

これが発生する理由は一部の投資家が短期的に何度もファンドを売買するのを防ぐためで、支払う先は販売会社や運用会社ではありません。

これによってファンドの価格が不安定にならないよう考えられています。

つまり、解約する場合にこの手数料をペナルティとして支払い、ファンドの中に組み込んでおくシステムです。

ちなみに、最近では信託財産留保額がかからない投資信託も出てきています。

投資信託を選ぶ際のポイント

販売手数料をチェックする

上で書いたように、投資信託を購入する場合販売手数料が必要となりますが、100万円のファンドだと3万円かかってくるため、97万円から始めることになります。

ですが、販売手数料がかからない投資信託なら、この3万円を支払う必要がありません。

投資初心者の方はこの手数料無料のノーロード型のものを選ぶのがおすすめです。

どうしてもノーロード型のものでよさそうなものがなかったら、手数料のかかるものの中から選べばいいでしょう。

注意したいのはある証券会社で販売手数料がかかるのに、別の証券会社だと無料ということがある点です。

買ってみたいというファンドが見つかったら、無料で購入できる金融機関がないかどうかチェックしてみるといいでしょう。

何に投資しているかチェックする

投資信託はさまざまなものに投資しているため、何に投資しているかチェックすることも大切です。

たとえば、株式や債券、リートや商品などがあります。

株式に投資しているファンドだと上場している株式、債券は社債や国債となっており、リートは不動産、商品だと原油や金などに投資しています。

もちろん、どれも市場の値動きによって価格が変動するのは当然です。 

運用成績をチェックする

投資信託を選ぶ際、運用成績をチェックすることも大切です。

特に、3年以上の運用成績を見ることが望ましいです。

設定されて3年経過していないファンドだと判断がつかないので、最低でも3年の運用成績がチェックできるファンドを選びましょう。

さらに、運用成績をチェックする際、収益率を見た上で似たようなファンドと比較するのも重要です。

ほとんどのファンドは成績を比較するためベンチマークが設定されており、これによって運用成績のよしあしが判断でき、よく似たファンドを運用する運用家の腕を判断するのにも役立ちます。

純資産額を見てみる

純資産額も見ておく必要がありそうです。

これは投資家から集めた資金の合計のこと、いわゆるファンドの規模の大きさを表しています。

安定してファンドを運用するのに、ある程度の規模がないと不安ですよね?

規模が小さすぎると資金をさまざまな銘柄に分散できなくなるため、資金の出入りによって大きな影響を受けてしまうため、うまく運用が進みません。

一般的に純資産残高が30億円以上あれば比較的安心できると言ってよく、逆に10億円に満たない場合は注意した方がよさそうです。

運用会社などのサイトでチェックできるので、ぜひ見ておくようにしましょう。

初心者には積立投信がおすすめ

投資初心者が投資信託を購入する方法に積立投信があります。

当然ながら、投信信託は値動きがある商品で資金があるからと言って、一度に大量購入してしまうとリスクがあります。

購入直後に価格が下落してしまえば、タイミングをずらしておけばよかったな…などと後悔することになるでしょう。

それを防ぐためにも、積立投資を利用していただきコツコツと毎月少しずつ購入していただければと思います。

投資信託を取り扱っている金融機関のほとんどはこの積立投資を扱っています。

積立投資とは毎月決まった日に決まった金額で自動的に投資信託を購入する方法です。

積立額は1,000円程度から設定できるので、投資初心者の方も始めやすいのが特徴です。

それに、自動的に投資信託が買えるのも、初心者にとってありがたいです。

自分でタイミングを見計らって買うとなれば、毎回パソコンやスマホ、電話などで注文を入れなければなりません。

ですが、積立投資なら自動的に購入できるので、時間や手間の節約になります。

自動的に購入できるため、そもそも積み立てていることを忘れてしまうほど、負担なく継続して投資ができます。

投資を行う上でもっとも厄介なのが人間の感情で、この感情に左右されてしまうことで大きな損失を被ることが多いです。

特に投資初心者の方はどうしても感情に流されやすいので、積立投資で自動的に購入できれば、感情に惑わされることなく少しずつ積み立てていけるのはうれしいですよね?

もし、手元の資金を使って一括でファンドに投資したら、価格が急落すると精神的ストレスはかなりのものでしょう。

ですが、積立投信なら下がった局面で多く購入でき、高い時には少なく買えるためストレスがたまりません。

つまり、仕事や家事に支障が出ず、ストレスもたまらない投資信託の購入方法というわけです。

まとめ

投資信託のメリットやデメリット、銘柄の選び方など初心者の方に分かりやすくご説明しました。

投資信託と聞くと、「なんだか難しそう…」と思われる方が多いでしょうが、ここでご紹介した積立投資なら気軽に始められそうです。

ぜひ、これから何か投資を始めたいと思われている初心者の方はこの機会に投資信託を始めてみてはいかがでしょうか?

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